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透析コラム

Column

人工透析の頻度は決められている?最適な回数とメリットも紹介します!

「透析はどのくらいの頻度で受けたらいいの?」
「透析の頻度を増やすとメリットはある?」

腎臓には、血液中の老廃物や水分を尿として体外に排出する役割があります。
しかし、腎機能が低下してしまうと、腎不全と呼ばれる体内に老廃物や水分をため込んだ状態になります。

腎不全の治療には、人工透析が効果的です。
腎臓の代わりに血液を浄化するため、尿毒症の症状を改善して、生命維持の働きができます。

では、人工透析は、どの程度の頻度で行うのが一番効果的なのでしょうか。
今回は、人工透析の最適な頻度と、回数を増やすことで得られるメリットやデメリットについて解説します。

人工透析の頻度は血液検査のデータをもとに決定する

透析時間と頻度は、患者さんの血液検査の結果をもとに決定します。
最も透析間隔が開いているときの体重増加量や、カリウムやリンといった数値が重要なポイントになります。

とくに重視される検査データの項目は下記の通りです。

  • ・カリウム
  • ・リン
  • ・尿素窒素(BUN)
  • ・クレアチニン
  • ・β2 ミクログロブリン

血液中の水分が貯留された時点でも、心不全や肺うっ血を発症せずに身体を管理することが大切です。また、高血圧や高カリウム血症、高リン血症といった疾患も安全に管理することが基本と言えます。

人工透析は週3回を目安に受ける

人工透析は、週3回の頻度で行われることがほとんどです。1回につき4時間ぐらいかけて、血液をろ過していきます。

本来であれば、腎臓は体内の余分な水分や老廃物を体外に排出し、血液を浄化する働きをします。週3回・1回4時間の人工透析を受けることで、健康な腎臓が1週間(168時間)かけてこなす働きを12時間で補えるのです。

そのため、週3回・1回4時間の人工透析は、生命維持に欠かせない必要最低限の頻度であると言えるでしょう。

人工透析の頻度を減らすと身体への負担が増大する

人工透析を開始したあとに、通院回数や倦怠感から治療を中断したいと考えることもあるでしょう。しかし、人工透析の中断は、同時に生命維持の危険があることも意味します。

人工透析を中断したあとの平均生存期間は、数日から2週間程度です。あくまで平均的な生存期間であるため、患者さんの体質や病状によって変動します。

また、人工透析の中断は、尿毒症の症状も悪化させます。
3日間も期間を開けてしまうと、息苦しさや倦怠感を顕著に感じるようになるでしょう。
なぜなら、人工透析で除去できていた水分や老廃物が身体に溜まるからです。症状が進行すると、呼吸困難や意識障害も避けられません。

人工透析は毎日するのが理想?

週3回・1回4時間の人工透析は、月・水・金、もしくは火・木・土のスケジュールで行います。そのため、中2日空く土日もしくは日月は、体内に老廃物や水分が多く溜まり、疲労感が強くなる傾向があります。

通院が難しい際や外出が困難な方は、在宅透析を検討するといいでしょう。
死亡率が下がりやすい頻回透析と、長時間透析の両方のメリットを得られる在宅透析は、患者さんのQOL向上も期待できます。

しかし、在宅透析の実施割合は、全体の人工透析治療のわずか0.2%と低い状態が続いています。

週5回以上の人工透析は「頻回透析」と呼ばれる

一般的に、人工透析の頻度は週3回・1回4時間とされていますが、週5回以上行う「頻回透析」を選択するケースもあります。

頻回透析のメリットは、「体内の余分な水分や老廃物をしっかりと排出できる」ところです。頻回透析の効果は、体内の老廃物をどの程度透析できているかの指標となる透析量で確認できます。
一般的に透析量は(1回の透析時間)×(1週間の透析回数)×(1週間の透析回数)で計算されます。週3回・1回4時間で計算すると、透析量は4×3×3=36になります。
人工透析を週5回以上の頻度で行えば、透析量は4×5×5=100と、高い人工透析の効果が得られるでしょう。

しかし、頻回透析には課題もあります。

  • ・現在の保険制度では、月14回を超える人工透析は認可外
  • ・対応している医療機関が少ない
  • ・週5回以上の人工透析を受けると、時間の制限が多くなり日常生活に支障が出やすくなる

頻回透析は、体内の溜まった水分や老廃物を十分に排出できるため、症状の安定を図りたい方は検討するといいでしょう。しかし、生活に支障が出やすいといったデメリットがあるため、まずは主治医に相談することが大切です。

1回あたりの透析時間を伸ばした時のメリット

週3回・1回4時間の人工透析を基準とした際に、それより透析時間が短くなると死亡リスクが高くなることが分かっています。反対に、透析時間が長いほど死亡リスクは低下します。

頻回な通院が難しい方は、無理に人工透析の頻度を増やさなくても、1回あたりの透析時間を伸ばすことで、死亡リスクを減らす効果が得られるのです。

週3回・1回6時間以上、週18時間以上行う人工透析のことを「長時間透析」といいます。長時間透析のメリットは下記の通りです。

  • ・血圧の安定
  • ・高血圧や貧血といった合併症の改善
  • ・食事制限を緩和できるため、全身の栄養状態が改善
  • ・服薬量の減少

長時間透析は、より多くの水分や老廃物を緩やかに除去できます。食事制限も緩和されるため、塩分やカリウムといった栄養素に過敏になる必要もありません。

1回あたりの透析時間を伸ばした時のデメリット

1回の透析時間を伸ばした時のデメリットは、拘束時間が長くなる点です。加えて、対応している医療機関が少ないところもデメリットの1つと言えるでしょう。

東京ネフロクリニックの分院である、東京ネフロクリニック西日暮里では、夜間を利用したオーバーナイト透析に対応しております。寝ながら人工透析を受けられるため、日常生活に負担がかかりにくいところも特徴です。

日中の拘束時間が長くなることを懸念する必要がありませんので、ライフスタイルを充実させたい方はぜひ一度ご相談ください。

水素水を使った透析治療「電解水透析」なら東京ネフロクリニック

東京ネフロクリニックは、2023年4月に最先端技術とされる「電解水透析システム」を導入。従来の透析治療では困難とされている血液中の活性酸素を除去し、自覚症状と合併症の改善ができる最新の透析治療です。

公式サイトhttps://tokyo-nephro-clinic.com/index.php
透析可能時間8:30~23:30
休診日日曜日
住所東京都豊島区駒込3-3-19
ORCHID PLACE 7階・8階
電話番号03-3949-5801
アクセスJR山手線「駒込駅」北口、東京メトロ南北線「駒込駅」5番出口すぐ

東京ネフロクリニックは、JR山手線「駒込駅」北口からおおよそ徒歩2分と、高い利便性もあります。また、体力が低下しやすい患者さんに向けて、無料の送迎サービスも実施しています。
電解水透析に対する疑問や、治療に興味がある方は、お気軽に東京ネフロクリニックにご連絡ください。

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