人工透析
Dialysis
Dialysis
当院では専門の医師、看護師、臨床工学技士、管理栄養士、医療事務員などスタッフ全員によるチーム医療を大切にしています。定期的な血液検査、レントゲン検査、エコー検査、心電図検査などを行い、医師と看護師が患者さんの健康管理に万全を期しています。シャントのトラブルや重度の合併症がある場合は血管外科専門病院や連携総合病院などに紹介します。専門の技士が透析装置の不具合や透析液の純度を常にチェックしており、毎日安全に透析が行われるように管理しています。保険、助成制度、各種申請書の手続きなど事務員が分かりやすくご説明いたします。皆様が快適に、安心して透析が受けられるように日々努力しています。
日本では腎不全の患者さんが腎移植を十分受けられない現状が今だに続いています。透析はあくまでもその代替療法にすぎません。しかし、透析だからと言って、日常生活を過度に制限することは好ましくありません。栄養をしっかり摂って、十分に透析をして頂くことが健康維持に大切です。透析治療の主役は患者さんであり、われわれは良きサポーターでありたいと願います。皆様が透析を受けながらも快適に日々の生活が送れるように、我々もお手伝いしたいと思います。
当院では腎代替療法として血液透析 (HD) と腹膜透析 (PD) を行っております。患者さんの体調、ニーズに合わせて、お選び頂けます。
PDを行っている患者さんの割合は日本ではHDに比べて少ないですが、患者さんやご家族がご自宅などで透析ができるため、自分の生活スタイルに合わせやすいというメリットがあります。ただし、長期間使用による腹膜機能の低下や腹膜炎の合併症のリスクもあるため、定期的なメンテナンスや検査が大切です。当院ではレントゲン検査や血液検査、感染症に対する治療や栄養指導も受けられます。PD導入病院との連携を密に行い、トラブルの早期発見と治療に努めます。
2021年2月
治療指標 | % |
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腎性貧血管理(Hb 10.0g/dl以上の比率) | 87.5 |
P管理(P 6.0mg/dl以下の比率) | 70.0 |
PTH管理(iPTH 240pg/ml以下、あるいはwhole PTH150pg/ml以下の比率) | 70.0 |
透析時間(4時間以上の患者の比率) | 87.5 |
透析時間(5時間以上の患者の比率) | 15.0 |
透析時間(6時間以上の患者の比率) | 0.0 |
透析量(Kt/V 1.2以上の比率) | 82.5 |