東京ネフロブログ
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毎日まだ暑い日が続いてますね。今年は7月中旬頃から猛暑ではなく酷暑と言われる日々が続いており例年よりだいぶ多くの人が熱中症にかかっている人が多いようです。10代で最も体力のある学生さんが部活帰りに搬送され重体になっているニュースなどを見ていると他人事のように思えませんよね。
自覚症状に気づき自分で訴えることのできる人は対処も早く重篤な状態にならず処置を受けることができると思いますが、体液バランスの崩れやすい幼児や高齢者の皆さんには気をつけなければなりません。体温調整が難しく汗をかきづらいという方が多いからです。暑さをそこまで感じずクーラーもつけず知らず知らずのうちに脱水になってしまい、熱中症が重篤化することもあります。
体内水分量の5%を失うと脱水症や熱中症の症状が現れ、10%を失うと筋肉の痙攣や循環不全が起こり、20%失われると死に至ると言われています。のどの渇きは1%程度の水分が失われると感じられるようになりますが、渇きに鈍感になっていると既に脱水状態になっている場合もあります。また、寝ている時や何もしていない時でも体からは水分は常に蒸発しています。私達が感じることなく皮膚や粘膜、呼気から蒸発する水分のことを不感蒸泄といいます。不感蒸泄の量は条件により変動はしますが、常温安静時には健常成人で1日約900ml(皮膚から約600ml,呼気による喪失約300ml)程度と言われています。
以上の事から考えると発汗した以上に水分を摂ることが大切です。この酷暑を乗り切るために、栄養バランスのとれた食事、適切な水分摂取、しっかりとした質のいい睡眠をとり、抵抗力を上げる生活ができるといいですね。
スタッフ